スペイン旅行3日目 バレンシア、ラ・マンチャ地方、グラナダ

3日目(2017年1月19日)は、ホテルを出発してバレンシア市内観光です。世界遺産の「ラ・ロンハ」と「カテドラル(バレンシア大聖堂)」。ラ・マンチャ地方の「白い風車」の景色などを観て回りました。🚌♈  さらに、夕刻には、グラナダに到着してからフラメンコショウーを鑑賞しました。

バレンシア地方は、紀元前138年にローマ人の植民市として建設された集落に起源をもつ。人口は約80万人で、マドリードとバルセロナに次いでスペインで3番目に多い。地中海西部のバレアレス海に面し、トゥリア川の河口部に位置する。また、パエリア発祥の地でもある。 バレンシアの気候は降水量の少ない地中海沿岸特有の温暖な気候と肥沃な土壌を生かした農業が盛んです。特に「バレンシアオレンジ」として知られている様に街中にもオレンジの樹木が沢山見られます。お米の栽培も盛んです。

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<セラノスの塔>
ホテルを出発して最初にバスを降りたのは、このセラノスの塔に面した道路でした。
中世時代、バレンシアの町は防壁に囲まれていました。このセラノスの塔(門)は1391年に建てられたゴシック様式の要塞門です。当時は町への入口門でした。牢獄として使われたこともあったそうです。有名な祭りであるバレンシア火祭りの開幕宣言はここを舞台に行われます。

道路側からのセラノスの塔、バレンシア州旗が掲げられています
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セラノスの塔を入った内側
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<ラ・ロンハ>
ラ・ロンハ(世界遺産)は、正式には、ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ(『絹の商品取引所』という意味)と言うらしい。15世紀後半に建てられた商品取引所で、1482年から1498年に建造され、1548年に建物全体が完成しました。一種の古城を思わせる雰囲気を持っており、当時のバレンシアの経済力の大きさを偲ばせる建造物となっています。機能的・実利的な側面を失うことなく、その象徴的な特色をよく保持していて、1996年にユネスコの世界遺産に登録されました。建物外観は、28個のゴシック様式のガーゴイル(怪物をかたどった彫刻)が、特徴的な要素の一つを形成していて、屋根からの雨水を吐き出すための排水口のそれらの装飾は、想像上の動物や怪物、人物などを表しています。(残念ながら外観観光のみです)


ラ・ロンハ(絹の商品取引所)の正面外観
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ゴシック様式の正面玄関の上部
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外壁に想像上の動物などを、かたどった壁の彫刻
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<カテドラル(バレンシア大聖堂)>
カテドラル(バレンシア大聖堂)は、その昔、ローマ時代の遺跡、さらにイスラム教徒のモスクがあった場所に1262年から1426年、実に150年以上の歳月をかけて建築されたゴシック様式の大聖堂です。その後増改築が行われ、主様式であるゴシックの上にバロック等の様々な様式スタイルが重なり合っています。
内部にある美術館には、イエス・キリストが最後の晩餐で使ったと言われる聖杯が収められています。聖杯 は、キリスト教の聖遺物のひとつで、最後の晩餐に使われたとされる杯のことです。バレンシア大聖堂にあるこの聖杯は、イエスの弟子ペトロがローマに持込みますが、弾圧の危険によりいったんピレネーに難を逃れ、その後スペイン内を転々とした後、バレンシアに持ち込まれたと伝えられいます。


カテドラルの正面
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ビルヘン広場(カテドラル正面の反対側にある噴水がある広場)から見ると、中央にカテドラルがあります。右手奥の八角柱の形の上に尖った鐘楼の建物は、『ミゲレテの塔』と呼ばれ、高さ50.85m、その外周は高さと同じ長さがあると言われています。内部は、207段の階段を上がればバレンシアの町を一望できる展望台となっていますがこのツアーでは外観のみ。写真最左側のドーム状の屋根の建物は、聖母教会堂です。
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<中央市場>
世界遺産のラ・ロンハの目の前のあるのが中央市場。面積8000m2というヨーロッパでも有数の広さを誇る市場はきれいなことでも知られています。20世紀初めに建てられたというモダニズム様式の建物は市場だとは思えないほどの美しさで、内部はガラスドーム型になっています。
ガラスドームから降りそそぐ自然光の下で、野菜、果物、魚介類、肉類、チーズ、パン、お菓子、スパイスなどなど、数百ものブースが小売りをしています。オレンジやサクランボ、桃などいろいろな果物が美味しそうでした。 中央広場で約1時間のお買い物では、地元産のみずみずしく濃厚味のバレンシアオレンジを購入しホテルでいただきました。

中央広場↓
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この後、ラ・マンチャ地方に向かう。(バス約320Km約4時間30分)🚌💨





<ラ・マンチャ>

晴天の日はブルーな空と、白い風車のコントラストが美しと聞いていたのですが、写真の様に太陽ギラギラで360度パノラマでした。  16世紀に作られた風車の内部や仕組みを間近で見ることが出来るのは、とても貴重な体験。

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ラ・マンチャ(La Mancha)とはアラビア語で「乾いた土地」を意味しており、その名のとおり風車の周囲一帯には乾燥した荒涼とした大地(オリーブ畑や小麦畑など)が広がっていました。

17世紀初頭にスペインの作家である「ミゲル・デ・セルバンテス」の小説「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(Don Quijote de la Mancha)のなかで、騎士道物語に夢中になり正義と希望にあふれた主人公である「ドン・キホーテ」が行う数々の冒険の舞台として、ラ・マンチャ地方は世界的に有名になりました。

小説のなかの主人公「ドン・キホーテ」が並び立つ風車の羽根を巨人「ブリアレーオ」の長い腕と見まちがえて、風車に突撃するシーンの舞台となったのは、この風車の村「カンポ・デ・クリプターナ」(Campo de Criptana)が、最有力候補とのです。


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(その他の情報)
・現在残っている風車は標高約700m前後の高原台地に10基あり、16世紀に作られたもの。最盛期には40基近くの粉ひき風車が並んでいた。
・コンスエグラなど他に風車で有名な土地もあるけれど、村の中に風車を持っているのはカンポ・デ・クリプターナだけ。
・風車を一見支えているように見える大きな棒は、風車の羽の部分の方向を、風向きに応じて屋根ごと向きを変えられるようになっている
・小麦粉の1袋は20キロ。それを上階まで背負って運ぶ粉ひきは大変な重労働で、必ず2人がペアとなり作業を行った。

驚くことに、現在もこの風車は立派に粉ひきが出来、定期的(通常は毎月第一月曜日)に粉挽きの実演が行われているそうです。
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この村で昼食時間帯に入ったレストラン🍴では、常連さんらしき地元の男性たちがカウンターに居座り昼間からビールを飲み、話し込んでいる光景があり、ラ・マンチャ地方のカンポ・デ・クリプターナには、昔ながらの素朴なスペインの情景がありました。


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この後、バスでグラナダへ向かう。(4時間30分、約320km)



<グラナダ>
この日は、長い1日でした。やっとグラナダに到着してホテルで夕食を済ませ、部屋で一休みしてから待機していてくれたマイクロバスでフラメンコ鑑賞に行きました。もう夜なので運転手が狭く暗い地元の道路をとばして行き、店らしきドアを開けると壁も天井も白く塗られた洞窟の様な店内でした。フラメンコショーを鑑賞できる、こんな店を「タブラオ」と言うらしい。「タブラオ」とはフラメンコ用の板張り舞台が備えられたバルやレストランのことで、観客は料理やお酒を楽しみながらフラメンコを鑑賞する店。

フラメンコ鑑賞した店「タブラオ」 入り口付近カウンター↓
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フラメンコはスペインのアンダルシア地方で生まれた文化。もともとはインドからやって来たロマ族(ヒターノ、ジプシー)たちの踊りをアラブのイスラム教徒伝統の踊りやスペインの音楽と融合・発展させた民俗芸能。

ロマ族らは共に、16世紀前後以来、長い間キリスト教徒による迫害と差別を受けていました。その厳しい歴史の中で、互いの生活や文化の融合が起き、芸術として結晶化されたのがフラメンコ。彼らの深い嘆きや悲しみを表現した、いわば“情念”の舞踊芸術

基本的には歌とギター、踊りの3つの要素で構成され、ほかにも打楽器のカホン手拍子掛け声靴音などさまざまな音やリズムが加わり、独特の雰囲気を作り上げている。

フラメンコは人々の生活に結びついて生まれたもので、歌われるテーマは生活の中の喜びや悲しみ、笑いなどさまざま。

・ソレア(Solea):フラメンコの母とも呼ばれる代表的な曲種。孤独を歌う曲で曲調は物悲しく重たい。

・アレグリアス(Alegrias):ソレアと並ぶ代表的な曲種のひとつ。喜びを表現した曲で、曲調は明るくにぎやか。

・ブレリア(Buleria):お祭り騒ぎのように明るくはつらつとした曲調で、ショーの最後に歌われることも多い。

・シギーリージャ(Siguiriya):ロマの苦悩や怒りを表現したものと言われており、重厚で深みのある曲調が特徴的。

・マルティネーテ(Martinete):ロマの主な仕事であった鍛冶屋で生まれた作業歌。一般的にギターの演奏はなく、手拍子のみで歌われる。


開演前のステージ
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出演者が揃ってからフラメンコ独特の手拍子に合わせて情熱的な歌声がステージに響く。店内は狭いので観客は100人程度だろうか、観客は時間で区切って入れ換え制だ。
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ショーが佳境になるころには、踊り(バイレ)と歌(カンテ)とギターが三位一体となって情念の世界観が生まれ、彼らの嘆きや悲しみが心の中にどっと押し寄せ胸を打ち、ここでしかできない貴重な体験をした。
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フラメンコ鑑賞を終えてから、マイクロバスで近くの明日訪れるアルハンブラ宮殿のライトアップを見学できるサン・ニコラス広場へ急行。もう夜10時ころなので「タブラオ」での一杯のアルコールも手伝いライトアップの写真は、手振れしてしまう。
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この後、ホテルに戻れたのは、夜11時ころ。明日のアルハンブラ宮殿の観光に備えて早々と床に就くことにした。🐶






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